【徹底分析】12/1からのANAマイレージクラブ新規約を読み解く|SFCの会員区分で変わること

ANAマイレージクラブ会員規約とSFC会則の改定を読み解く記事のアイキャッチ。雲海の朝日の絵に「『SFCならゴールド』が 規約から消える」の見出しと、12/1からの表示、下の帯に「2028年3月までは今のサービスのまま」

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最終更新:2026年10月31日 ※条文は、ANA公式の新旧対照表と改定後の会員規約・会則(PDF)から引用しています(記事末尾に出典一覧)。

この記事でわかること
  • 12月1日から、規約の文言では「SFC会員ならスターアライアンス・ゴールド」と読めなくなる。SFC会員はゴールドとシルバーの両方の定義に入る
  • SFC会則に「会員区分」の条文ができ、区分ごとのサービスはANAが別に定める形になる
  • 9月の見直し(LITEのラウンジ)は、条文には出てこない
  • 今のSFCのサービスは、2028年3月31日まで従来どおり

ANAは2026年4月23日、ANAマイレージクラブ会員規約とANAスーパーフライヤーズ会則(以下、SFC会則)を、2026年12月1日(火)に改定すると発表しました。SFCを2028年4月から「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分ける制度変更に合わせたもので、改定日まであと1か月です。

制度の中身はANAの案内ページで発表済みですが、規約と会則の条文がどう書き換わるかは、公式の新旧対照表を開かないと分かりません。改定前と改定後の条文を並べて、SFC会員にとって何が変わるのかを読み解きました。

改定されるのは会員規約の定義3つとSFC会則

文書変わるところ
会員規約第2条(定義)の「スーパーフライヤーズ会員」「スター アライアンスゴールドメンバー」「スター アライアンスシルバーメンバー」
SFC会則第4条(会員区分)と第10条(適用規約)を新設

※お知らせには「特典」の定義も挙がっていますが、新旧対照表には載っておらず、文言は今の規約(2026年5月19日付)と12月1日からの規約で同じです。

会員規約の新旧対照表に載っている変更は、この3つの定義だけです。マイルの積算や特典航空券の条件にかかわる条文は、対照表に出てきません。今回の改定は、SFC会員とスターアライアンスのステイタスをどう定義し直すかに絞った書き換えといえます。

「スーパーフライヤーズ会員」は「準じる」から「適用される」へ

会員規約の定義「スーパーフライヤーズ会員」
改定前本規約およびANAスーパーフライヤーズ会則に準じる会員。弊社が定める条件を達成し、所定の申込を行うことによりスーパーフライヤーズ会員となることができる
改定後弊社が定める条件を達成し、所定の申込を行うことにより、本規約およびANAスーパーフライヤーズ会則が適用される会員

改定前は、SFC会員を「規約と会則に準じる会員」と書いたうえで、条件を達成して申し込めば「なることができる」と続けていました。改定後は一文にまとまり、条件を達成して申し込んだ人には「規約と会則が適用される」と、どの決まりが当たるのかをはっきり書く形になっています。

この書き換えは、SFC会則に新しくできる第10条とつながっています。第10条は「本会則に記載のない事項はANAマイレージクラブ会員規約が適用されます」という一文で、SFC会員にはまず会則、会則にないことは会員規約、という順番が条文になりました。会員区分のように会則で決めることが増えるのに合わせて、2つの決まりの関係を整えたと読めます。

スターアライアンスのゴールドとシルバー、SFC会員が両方に入る

SFC会員にいちばん関わるのが、スターアライアンスのステイタスの定義です。ゴールドもシルバーも「スター アライアンスに加盟する航空会社の運航便を高頻度にご利用いただいているお客様で、所定の条件を満たした場合に付与されるステイタス」という前半は変わらず、ANAマイレージクラブで誰が当たるかを書いた後半が書き換わります。

スター アライアンスゴールドメンバー

改定前「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、「スーパーフライヤーズ会員」の条件を達成したお客様が該当する。
改定後「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、および「スーパーフライヤーズ会員」のうち所定の条件に該当する会員

スター アライアンスシルバーメンバー

改定前「ブロンズサービス」メンバーの条件を達成したお客様が該当する。
改定後「ブロンズサービス」メンバー、および「スーパーフライヤーズ会員」のうち所定の条件に該当する会員

改定前の書き方なら、SFC会員の条件を達成した人は、それだけでゴールドに当たりました。改定後は、ゴールドにもシルバーにも「スーパーフライヤーズ会員のうち所定の条件に該当する会員」が入ります。規約の文言からは、SFC会員であることだけではゴールドと決まらず、条件しだいでシルバーになる、と読むことになります。

その「所定の条件」は、規約にも会則にも書かれていません。ANAの案内ページでは、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円以上(または100万ライフタイムマイル到達)のSFC PLUSがゴールド、それ以外のSFC LITEがシルバーです。金額の線引きは規約の外にあるので、この条件が今後変わっても、規約を書き換えずに済む作りになっています。

シルバーで何が変わるかについて、ANAはよくある質問で、LITEの会員がスターアライアンス加盟航空会社の便に乗るときはシルバーが適用され、「ラウンジのご利用をはじめ、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物の優先受け取りといった特典は原則として対象外」としています。ANAグループ運航便に乗るときの優先搭乗や専用保安検査場は、PLUSでもLITEでも変わりません。

筆者コメント

私はメインカードにマリオットアメックスを使っていて、ANA VISA SFCはサブカードです。今の使い方のままでは年間300万円に届かず、2028年4月からはLITE、スターアライアンスではシルバーになるはずです。そこで、一部の支払いをANA VISA SFCに振り分けて、300万円に届くように調整するつもりです。

SFC会則の新しい第4条「会員区分」

今のSFC会則には、会員区分という考え方がありません。12月1日から、次の条文が第4条として入ります。

項SFC会則 第4条(会員区分)
1会員は、ANAが定める条件に基づき、会員区分を付与されるものとし、会員区分に応じたサービスを享受することができます。また、会員区分に応じてスター アライアンスゴールドメンバーまたはスター アライアンスシルバーメンバーのステイタスを付与されるものとします。
2各会員区分において提供されるサービスの内容および提供条件の詳細は、ANAが別途定めるものとします。なお、当該内容は、改定される場合があります。

1項で決まっているのは、会員区分が「ANAが定める条件に基づき」付与されることと、区分に応じてゴールドかシルバーが付くことです。区分を決める条件も、どの区分がゴールドでどの区分がシルバーかも、会則には書かれていません。

2項は、区分ごとのサービスの内容と提供条件を「ANAが別途定める」とし、改定されることがあると添えています。PLUSとLITEという名前、300万円の線引き、ラウンジ、毎年の5,000マイルは、どれも会則に出てきません。会則が決めているのは、区分があって、区分によってサービスとスターアライアンスのステイタスが変わる、という枠組みだけです。

9月の見直しは条文に出てこない

ANAは9月29日に4月の内容を見直し、LITEでも国内線は混雑時を除いて、国際線は羽田・成田・ホノルルでANAラウンジを使えるようにしました。この見直しが12月1日の条文に反映されているかというと、ラウンジの扱いはもともと条文にありません。第4条2項の「別途定める」サービスの中身なので、4月の内容でも9月の内容でも、条文は同じ文言で足ります。

SFCの条件は案内ページで確かめる

規約と会則に書かれているのは、区分の枠組みだけです。年間決済額の線引き、ラウンジの条件、5,000マイルの特典は、ANAが別に定めるサービスの案内のほうにあります。

これらが変わっても、規約・会則の改定のお知らせが出るとは限りません。入会や決済の計画は、ANA公式「ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて」の最新の内容を確かめてから立ててください。

2028年4月より先に、2026年12月に変わる理由

新しい区分のサービスが始まるのは2028年4月なのに、規約と会則はその1年4か月前に変わります。発表されている日付を並べると、次のとおりです。

日付内容
2026年12月1日新しい会員規約・SFC会則の適用
2026年12月16日最初の判定期間が始まる(2027年12月15日まで)
2028年3月ごろ2028年度の区分をメールで知らせる予定
2028年4月SFC PLUS・SFC LITEのサービスが始まる

※ANA公式の改定のお知らせと「ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて」より。

規約が変わるのは、最初の判定期間が始まる半月前です。2027年の1年間の決済額で区分を決めるには、判定が始まる時点で「SFC会員には区分があり、ANAの定める条件で付与される」という根拠が会則に入っている必要がある、とANAが考えたと読めます。ANAは改定の理由を説明していないので、ここは条文と日付からの推測です。

2028年3月までのSFC会員の扱い

12月1日から条文の上ではSFC会員がシルバーになりうるとしても、今のSFC会員がすぐにシルバーになるわけではありません。ANAの案内ページの比較表は、今の制度を「2028年3月31日までの従来制度」としていて、従来制度のスターアライアンスのステイタスはゴールドです。2028年3月31日までは、今と同じSFCのサービスが続きます。

2028年4月からは、判定期間の決済額で決まった区分のサービスに切り替わり、そのあとも区分は毎年判定し直されます。300万円に届かなかった年も退会にはならず、翌年度はLITEのサービスになります。

まとめ

12月1日からの新しい会員規約では、スターアライアンスのゴールドにもシルバーにも「スーパーフライヤーズ会員のうち所定の条件に該当する会員」が入り、規約の文言からは「SFCならゴールド」と読めなくなります。SFC会則には会員区分の条文ができますが、PLUS・LITEの名前や300万円の線引き、ラウンジの扱いは条文の外にあり、ANAが別に定める形です。

今のSFCのサービスは2028年3月31日まで続き、区分を決める最初の判定期間は2026年12月16日に始まります。

私は12月16日からの判定期間に向けて、どの支払いをANA VISA SFCに回すかを決めておくつもりです。

カードやマイルの使い方の疑問は、コメント欄・XのDMでお気軽にどうぞ。

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出典

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