JAL・ANAの燃油サーチャージ、11月発券から欧米片道62,000円に|1〜2月はさらに上がる?

JAL・ANA国際線の燃油サーチャージの改定を伝える記事のアイキャッチ。カレンダーと離陸する飛行機の絵に「燃油サーチャージが上がる 1〜2月の見通しも」の見出しと、10/31までの表示、下の帯に「今の額で発券できる期限」

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最終更新:2026年10月16日 ※金額は、JAL・ANAのプレスリリースと公式サイトをもとに記載しています(記事末尾に出典一覧)。1〜2月発券分の額は当ブログの試算で、実際の額は各社の発表で決まります。

この記事でわかること
  • JALとANAは、2026年11月1日以降に発券する日本発の国際線で、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を上げる。北米・欧州などは2社とも片道62,000円(JALは今の50,000円から、ANAは55,000円から)
  • 額は発券した日で決まる。10月31日までに発券すれば、乗るのが来年でも今の額。北米・欧州の往復なら、1人あたりJALは24,000円、ANAは14,000円安い
  • マイルで取る特典航空券にも同じ額がかかり、こちらも発券した日の額になる
  • 1〜2月発券分は、10月の燃油価格と為替が11月も続けば、北米・欧州で片道68,000〜71,000円になる計算(当ブログの試算)

JALとANAは2026年10月15日、11月1日以降に発券する国際線航空券の燃油特別付加運賃(以下、燃油サーチャージ)の額を発表しました。8〜9月の燃油の価格が6〜7月より上がったため、9〜10月発券分で下がった額が、11月から再び上がります。北米・欧州・中東・オセアニアは、2社とも片道62,000円です。

この記事では、路線ごとの今の額と11月からの額、10月中に発券した場合との差、特典航空券の扱いを確かめ、最後に1〜2月発券分の額を試算します。

11月からの燃油サーチャージ(路線ごと)

日本を出発する旅程の、片道1区間あたりの額です(「今の額」は10月31日発券分まで)。大人も子どもも同じ額で、座席を使わない2歳未満の幼児にはかかりません。JALとANAで今の額が違うので、会社ごとに表を分けました。1〜2月発券分の列は、後半で説明する試算です。

JAL

片道
(円)
今の額11〜12月
発券
1〜2月
発券
(試算)
北米・欧州など50,00062,00068,000〜71,000
ハワイ・インドなど30,90038,50042,300〜44,200
タイ・マレーシアなど26,00033,20036,800〜38,600
グアム・ベトナムなど17,50021,50023,500〜24,500
中国・台湾・香港など12,40016,00017,800〜18,700
韓国など5,9007,1007,700〜8,000

※JALのプレスリリース(2026年10月15日)と、公式サイトの燃油特別付加運賃のページより。11〜12月発券分は、国土交通省に申請中の額です。

JALのプレスリリースにある国際線の燃油特別付加運賃の表。2026年11月1日から12月31日発券分の日本発の片道の額で、現行のゾーンO、適用額のゾーンS、参考のゾーンTの3列を路線区分ごとに並べ、北米・欧州・中東・オセアニアは現行50,000円、適用額62,000円、参考65,000円
JALの11〜12月発券分の額。色の付いた列が今回の適用額(画像:JAL公式サイトより)

ANA

片道
(円)
今の額11〜12月
発券
1〜2月
発券
(試算)
北米・欧州など55,00062,00068,000〜71,000
ハワイ・インドなど35,80038,50042,300〜44,200
タイ・マレーシアなど27,30032,00035,000〜36,500
グアム・ベトナムなど19,30021,50023,500〜24,500
中国・台湾・香港など14,30015,10016,000〜16,600
韓国など6,5007,1007,700〜8,000

※ANAのプレスリリース(2026年10月15日)と、公式サイトの燃油特別付加運賃のページより(11〜12月発券分は「政府認可申請中」)。成田〜メキシコシティ線だけは別の額で、11月発券分から38,500円です。

※1〜2月発券分は、10月の燃油価格と為替が11月も続いた場合の試算です。高いほうは政府の補助による特例がない場合、低いほうは特例(表の1段下の額を使う)が今回と同じように続く場合です。

ANA公式サイトの燃油特別付加運賃のページ。2026年11月1日から12月31日ご購入分の日本発の片道の額の表で、政府認可申請中の表示と、政府の補助を踏まえて運賃額を軽減しているという注記があり、欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニアは62,000円、ハワイ・インド・インドネシアは38,500円
ANAの11〜12月購入分の額(画像:ANA公式サイトより)

JAL

  • 北米・欧州など:北米、欧州、中東、オセアニア
  • ハワイ・インドなど:ハワイ、インドネシア、インド、スリランカ
  • タイ・マレーシアなど:タイ、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、ロシア(ノヴォシビルスク)
  • グアム・ベトナムなど:グアム、パラオ、フィリピン、ベトナム、ウランバートル、ロシア(イルクーツク)
  • 中国・台湾・香港など:東アジア(ソウル・釜山・済州・ウランバートル、沖縄〜台北・高雄を除く)
  • 韓国など:ソウル、釜山、済州、極東ロシア、沖縄〜台北・高雄

ANA

  • 北米・欧州など:欧州、北米(ハワイを除く)、中東、オセアニア(プレスリリースの表ではアフリカ・中南米も)
  • ハワイ・インドなど:ハワイ、インド、インドネシア
  • タイ・マレーシアなど:タイ、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、カンボジア
  • グアム・ベトナムなど:ベトナム、グアム、フィリピン、パラオ、モンゴル
  • 中国・台湾・香港など:中国、マカオ、台湾、香港
  • 韓国など:韓国、ロシア(ウラジオストク)

10月中に発券すると、いくら違う?

燃油サーチャージは、航空券を発券した(買った)日の額がかかります。乗るのが2027年の春や夏でも、10月31日までに発券すれば今の額です。

1人あたりの往復で比べると、11月1日以降に発券した場合は、次の額だけ高くなります。

往復・1人JALANA
北米・欧州など+24,000円+14,000円
ハワイ・インドなど+15,200円+5,400円
タイ・マレーシアなど+14,400円+9,400円
グアム・ベトナムなど+8,000円+4,400円
中国・台湾・香港など+7,200円+1,600円
韓国など+2,400円+1,200円

※片道の額の差を2倍にした額です。

大人2名・子ども2名の4名でJALの北米・欧州を往復すると、10月中の発券と11月以降の発券で96,000円違います。JALのほうが差が大きいのは、今の額がANAより安いためです。

発券の前後に気をつけたいこと

  • 予約しただけでは額は決まらない。予約が10月中でも、購入(発券)が11月1日以降なら新しい額になる
  • 発券したあとに額が変わっても、航空券を変更しなければ差額の調整はない(上がっても追加の支払いはなく、下がっても戻らない)
  • 使う前の航空券の日付や便を変えると、変更した日の額との差額を調整する(一部を使ったあとの変更は調整しない)
  • 払い戻すときは、燃油サーチャージの分は全額戻る(この分には取消手数料がかからない)

特典航空券も発券した日の額

マイルで取る国際線の特典航空券にも、JAL・ANAとも有償の航空券と同じ額の燃油サーチャージがかかります。支払うのは発券のときなので、10月中に発券すれば今の額です(JALの国際線特典航空券は、予約が完了した時点で発券されます)。発券したあとに日付を変えるときの扱いは、2社で違います。

特典航空券JALANA
燃油の額発券日の額発券日の額
日付の変更できない(取り消して取り直す。手数料1冊3,100円)搭乗日と、同じ区間の便を変えられる
変えたときの燃油取り直した日の額変更した日の額との差額がかかる場合がある

※JALマイレージバンク・ANAマイレージクラブの国際線特典航空券のページより。

日程が決まっているなら、10月中に発券すれば燃油の分だけ安く済みます。まだ決まっていない旅行を先に取り、あとで日付を変えるやり方は、変更や取り直しのときに新しい額との差がかかるので、燃油の節約にはつながりにくい点に気をつけてください。

1〜2月発券分の見通し(試算)

1〜2月に発券する航空券の燃油サーチャージは、10〜11月のシンガポールケロシン(航空燃料の市況価格)の平均に、同じ2か月の為替の平均をかけた「円に直した額」で決まります(JALの公式サイトの改定時期の表より。ANAは、1月以降に発券する分の扱いを別に知らせるとしています)。この額を各社の改定基準の表に当てはめると、2か月分の燃油サーチャージが決まります。

JAL公式サイトの燃油特別付加運賃の改定時期の表。11月〜12月発券分は10月中旬頃に発表して8月〜9月の2カ月平均値をもとにし、1月〜2月発券分は12月中旬頃に発表して10月〜11月の2カ月平均値をもとにする
1〜2月発券分は10〜11月の平均で決まり、12月中旬ごろに発表される(画像:JAL公式サイトより)

11月はまだ始まっていないので、10月の水準が11月も続いた場合で計算しました。

項目8〜9月
(JALの発表)
10月
(試算)
ケロシンの平均159.19ドル約174ドル
為替の平均157.61円158.15円
円に直した額25,089円約27,560円
当てはまる表の段25,000円台27,000円台
北米・欧州の額62,000円
(特例で1段下の額)
68,000〜71,000円

※ケロシンは1バレルあたり、為替は1ドルあたり。8〜9月はJALのプレスリリース(2026年10月15日)の発表値。10月は、IATAの週平均(10月9日までの2週)と三菱UFJ銀行の仲値(10月1日〜16日)から計算しました。

10月のケロシンは、IATA(国際航空運送協会)が毎週公表しているアジア・オセアニアの航空燃料の平均価格で見積もりました。10月9日までの2週の平均は約175ドルです。IATAの値は、6〜7月も8〜9月もJALの発表値とほぼ同じで(差は0.3%)、その差を直して約174ドルとしました。為替は三菱UFJ銀行の仲値(TTM)で、この仲値の8〜9月の平均は、JALの発表値と同じ157.61円です。

IATAのJet Fuel Price Monitorの地域別の表。2026年10月9日までの週の航空燃料の平均価格で、世界平均は1バレル190.18ドル、アジア・オセアニアは175.44ドル
10月9日までの週の航空燃料の価格。アジア・オセアニアは1バレル175.44ドル(画像:IATA公式サイトより)

11〜12月発券分は、本来は25,000円台の段の額でしたが、政府の補助を踏まえた特例で、1段下の24,000円台の段の額になりました。この特例が1〜2月発券分にも続くかは、まだ分かりません。

  • 特例がない場合は27,000円台の段で、北米・欧州は71,000円(11〜12月より9,000円高い)
  • 特例が今回と同じく1段下で続く場合は26,000円台の段で、68,000円(6,000円高い)。7〜8月発券分では3段下にした回もあり、下げ方は回ごとに違う
  • 11月の価格が10月より4%ほど下がると1段下、3%ほど上がると1段上の段になる
  • 11〜12月と同じ62,000円になるには、特例が1段下で続いても、11月の価格が10月より1割ほど下がる必要がある

試算どおりに上がるなら、1月以降に発券する予定だった航空券は、12月中に発券したほうが燃油の分だけ安く済みます。1〜2月発券分の額は、JALが12月中旬ごろに発表する予定で、ANAも決まりしだい知らせるとしています。発表を見てから、12月中に発券するかを決めても間に合います。

※試算の根拠:JALとANAの改定基準の表、JALのプレスリリースの発表値(6〜7月・8〜9月)、IATA「Jet Fuel Price Monitor」のアジア・オセアニアの週平均(過去の週は同じページの以前の掲載分。掲載分が見つからない6月19日・8月28日の週は、翌週の表の前週比から計算)、三菱UFJ銀行の公示相場(仲値)。「11月の価格」は、円に直した額で比べた場合です。実際の額は各社の発表で決まり、試算と違うことがあります。

筆者コメント

11月に値上がり、そして1月もさらに値上がりの見込みです。休みの日程などが確保できる場合には、早めに発券しておきましょう。

早く世界情勢が落ち着いて、サーチャージも下がってくれることを願いたいですね。

まとめ

JALとANAの燃油サーチャージは、11月1日以降の発券分から、北米・欧州などで片道62,000円に上がります。10月31日までに発券すれば今の額(JALは50,000円、ANAは55,000円)で、マイルで取る特典航空券も同じです。1〜2月発券分は、10月の水準が続けば68,000〜71,000円になる計算で、JALは12月中旬ごろに額を発表する予定です。

まずは、日程が決まっている旅行の航空券から、10月中に発券するかを考えてみてください。

カードやマイルの使い方の疑問は、コメント欄・XのDMでお気軽にどうぞ。

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出典

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